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犬の緑膿菌性外耳炎

診療百科

細菌による化膿性外耳炎は、難治症例として紹介来院することが多い耳科疾患です。来院時にはすでに様々な治療がされており、緑膿菌などの多剤耐性菌に感染しています。このような状態になってしまうと、点耳薬や飲み薬による一般的な治療ではなかなか治らず、ビデオオトスコープ(耳の内視鏡)による治療が必要となります。

耳は赤く腫れ上がり、中から膿が出てきていました。飲み薬と点耳薬の変更により腫れを引かせた後に麻酔をかけてビデオオトスコープによる処置を行いました。

その結果、耳の奥には大量の耳垢が溜まっていることがわかりました。耳垢はお餅のように耳道壁にくっついてたため、カテーテルを使って丁寧に取り除きました。このような耳垢は、一般的な耳掃除で取り除くことは非常に難しいです。

処置後一時的に飲んでいた薬も現在は必要がなくなり、点耳薬のみで良い状態を維持できています。外耳炎が治らない状態が続いてしまうと最悪の場合、手術しなければならないこともあるため、早いうちに病院を受診されてください。

種別

Mix犬

年齢

4歳

性別

去勢雄

その他コメント

幼い頃から外耳炎があり、飲み薬や点耳薬で治らないためご来院。他院の細菌検査では、ほとんどの薬が効かない耐性菌が検出されたとのこと。

関連情報

歯蓋

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